九月の上映情報

いくぶん秋らしくなってきました。
九月の上映会情報です。
さいたま市では三橋公民館で市民の俳句の掲載拒否問題がありましたが、
同じ市内の公民館で連続で上映を続けています。地域の人たちに原発事故のことを思い起こしてほしいと思います。

また、日頃映画なんて観ないという人にもこの映画に出会ってほしいということで
小学校の体育館や、洋服店で上映会なんていう試みもあります。
お近くの方はぜひいらしてください。(詳細は「上映会・イベント」をご覧ください)

9月7日(日)
会場 三芳町藤久保公民館1階ホール(電話 049-258-0690) 東武東上線「鶴瀬駅」下車
時間 14時~

9月13日(土)
会場 大久保公民館(浦和駅西口からバス「大久保浄水場行き」で、大久保支所下車徒歩1分
  または北浦和駅西口からバス「大久保行き」で、大久保下車3分)
開場13時半~ 開会14時~
参加費 300円

9月14日(日)
会場:横浜市立綱島小学校 体育館
   (東急東横線綱島駅徒歩10分)
第1回(本編上映のみ) 13:30~14:30
 第2回(続編も上映、のち座談会)15:00~17:30

9月20日(土)
会場 栄和公民館(さいたま市桜区)
開場13時半~ 開会14時~
参加費 300円

9月23日(火・祝)
「街の洋服店で上映会」
会場 「レインバイレイン」(西武池袋線「清瀬」駅南口から徒歩5分)
時間 18時~上映 20時~制作者トーク
参加費 300円

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福島県初の上映会

 八月後半、久しぶりに福島に行った。どこにいっても「分断や対立が悲しい」という声をきく。

 24日はI女性会議・会津若松の主催で『原発の町を追われて』の上映会があり、七十人の方が来てくださった。

河東学園センターにて

河東学園センターにて

 
 会津は福島の中では比較的放射線量が低く、そこで避難生活を送る浪江町や大熊町の人たちの話を伺うこともできた。同じ福島とはいえ、同郷の人と会えた時の喜びはひとしおだという。苦しみ、悔しさ、嬉しさはきっと双葉と一緒だなあと思った。
会津若松市内の仮設住宅には、雪対策のパイプが組まれていた

会津若松市内の仮設住宅には、雪対策のパイプが組まれていた


 福島での上映は、緊張する。
 それでも、上映会の後に何人かの人が声をかけてくれた。
 
 「双葉町は原発でいい思いしてきたじゃないかと思っていたけど、映画の中の『俺たちはずっと前から放射能浴びてきたんだ』という台詞にはっとしたという人。
 「会津は比較的線量が低くて安心だけれど、それでも不安を口にするのは勇気がいる。言わないほうがいいのかなと思うこともあったけど、映画に出てくる人たちをみて勇気づけられた」という人もいた。

 福島県ひとつとってみても、多様な問題がある。それを、福島だけの問題にしないことが、県外に暮らすわたしたちの課題だと思う。001
 

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四度目の夏

 八月七日。大宮図書館(さいたま市)で開催された『原爆と人間展』で、双葉町民・鵜沼友恵さんが埼玉県に避難してからの三年五か月を振り返った。

「埼玉県の皆さんに、まず感謝します」と鵜沼さん。

「埼玉県の皆さんに、まず感謝します」と鵜沼さん。


「双葉町は、実は皆さんと大した違いはないんです」。
 さいたまスーパーアリーナで、段ボールのトレーを持って炊き出しの列にならんだ時の絶望感。「私、何か悪いことしちゃった?」。
 食べきれないほど配られた食料を捨てるわけにもいかず困ったこと。単位が欲しくてボランティアに来ているだけの学生。・・・そんなこと言ったら、きっと叩かれちゃうんだろうなと思ったと鵜沼さん。

 その後旧騎西高校に行き、借り上げ住宅に移りながらも、避難者の自分にできることをやろうと避難所にカフェを作った。それも今は閉鎖となり、避難者の心のケアはますます必要になっていくという。「奥尻、阪神淡路、中越がそうだったように、自殺、アル中、DV、失業者はこれからもっと増えていく」。

 「賠償金もらって、家賃、光熱費はタダでいいね」・・避難先でそんな声も沢山きいた。しかし「これは『原発避難民』の福島に限らない。岩手県も同じ。日本だけでなく、世界中で同じような差別や偏見があることを知った」と語る。

 大宮西高の新聞部も参加。「風評被害で福島の野菜が売れないことについてどう思いますか?」という質問に「風評って何なのか考えてほしい。そもそも40年前、原発があるだけで双葉町産は食べちゃダメだと、福島では言われていたんです」。

「3・11までは、東電・国のやっていることがこんなにも酷いとは思っていなかった。でも今は『おかしい』と言った方がいいと思えるようになった」
「二分する意見はダメだと言われているけれど、対立するのでなく議論しよう」。

 双葉町の自分たちから学んでほしい。これが、鵜沼さんの一番の願いだ。

午前中は16ミリで『はだしのゲン』の上映も。

午前中は16ミリで『はだしのゲン』の上映も。

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双葉と島根をつなぐシンガーソングライター

浜田さんコラム

 先月、松江で上映会をしたとき、松江出身のシンガーソングライター・浜田真理子さんが観に来てくださっていた。
 声をかけられてビックリ。浜田さんが東京新聞に月一で書いている『3・11後を生きる~遠い場所から』という連載コラムを、
私は共感しながら読んでいたからだ。そして彼女は『原発の町を追われて』のことを取り上げ「現実 理解を超えていた」というコラムを書いてくれた。
「松江も原発立地の町です。双葉町と同じように、原発ではたらく人や関連の仕事に従事している人は少なくありません。事故があれば、双葉町の人々が味わった葛藤をきっと同じように抱えてしまうに違いありません」
 「福島」ではなく「双葉町」と書いているのが嬉しい。
 原発立地の町で避難計画が進められている。でも、避難の後にどれだけの困難が待ち受けているか。浜田さんはそれを受けとめてくれていると思った。
 故郷のことを思うアーティスト、浜田さんの想像力に、深く共振している。
 

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避難計画は現実的か

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 原発を抱えた全国の町で、重大事故が起こった場合の避難計画が作られています。
秋にも再稼働の動きがある川内原発では「事故直後、果たして本当に避難できるのか」という不安の声が高まっているようです。(7月8日『東京新聞』)
  先日、島根原発のある松江市を訪ねた時、「放射能がどれくらいの速度で広がるのか」を確かめるために、風船を飛ばしたそうです。わずか2時間半で250キロ離れたところで風船が発見されたとのこと。
 原発の地元に暮らす人たちからのメールを紹介します。

*********************
 
〇二年前まで松江市内の校長先生だったという男性から
 
松江市は街の真ん中に、街を南北に分断する大橋川が流れています。
この川の北側が、原発からの距離が、およそ15kmです。
この範囲内にある学校は、小学校、中学校、高校、特別支援学校すべて、
毎年11月の原子力防災訓練の日、原発で重大な事故が起こったという想定で、
学校毎に防災訓練をします。
訓練といっても、教室を締め切って、数分間、じっとしているだけですが・・・。
高校を卒業して、県外に進学した生徒が、そのことを話題にすると、決まって笑われるそうです。
でも、他に何ができるのでしょうか?
大橋川の北に住む住民が避難するためには、大型バスが2000台必要だそうです。
それが可能かどうか、誰にでも分かることです。
この範囲内の学校は、ヨウ素剤を保管しています。
毎年、入学時に、服用させていいかどうかの意志を、保護者に尋ねます。
副作用があると言われているからです。
2011・3・11以後、
ヨウ素剤とは如何なるものか、一粒なめて見ました。
生徒に飲ませることになるかもしれないものを、校長は試しておくべきと思ったからです。
極めて苦い薬剤でした。
これが、2011年度の、
原発と運命を共同している松江市の学校の実態です。

〇「島根原発三号機の運転をやめさせる訴訟の会」から

今回の松江における本上映会を通して、私が一番に思ったことは「本映画は
一ドキュメンタリー映画ではなく福島第一原発事故により双葉町が採った避
難行動を証明するための非常に重要な記録資料である」ということです。

事故後、今現在も双葉町の避難行動に対する非難の声が多方面より井戸
川前町長に向けられていますが、今後近いうちに被曝による健康被害が明ら
かになり、疫学的調査を進めて行けば多くの被害者が明らかになるのは明白
である。しかし国及び福島県等が現在のような対応であり続ける限りなかなか
進展しない可能性は高い。
被曝による健康被害者が多発し国及び福島県が対応に苦慮する状態になっ
て初めて双葉町のような早期・遠方避難のリスク回避が必要であると認識す
るでしょう。その時初めて「双葉町の避難行動は正しかった」と認めざるを得な
くなる。

双葉町の避難行動が正しく評価されるまでは、本映画の上
映会を継続することが非常に重要である。それは井戸川前町長の思いに対
して答えることではないかと思います。
また、継続することにより多くの被曝された人々の精神的支えとなり、多くの
国民に対しては原発事故が如何に人々に計り知れない多大な影響を与え
ることを認識してもらうために必要であると考えます。

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