15年目、今年もよろしくお願いします

 新しい年は、鳥取・島根の震度5強の地震で始まりました。全国各地、どこにいても地震は免れない。そんな列島に暮らす私たちにとって、第二、第三の原発事故は起こりえないことではありません。

 そして中部電力の基準地震動のデータ改ざん。地震の可能性を過小評価し、いわば捏造したものを原子力規制委に出したことが明らかになったのです。浜岡原発の再稼働を急ぐあまり、「揺れを小さく見せたかった」と。

 東京丸の内にあるアーティゾン美術館で、志賀理江子さんという写真家による展示を観ました。宮城県に移住した彼女は、フロア一杯に波形の壁に写真をはりめぐらし、そこに直筆の文字を書き込みました。撮影は出来ないので、彼女の書いた文章を一部書き写しました。

「魚のように海のことがわかるのです。だから一日たりともこの土地から離れて暮らすことはできません。この空気でなければ私は縮こまってしまう」

「私たちは命がどれだけ危うく、薄い板に立ってること、知ってるからね。漁師って言うのはカンがいい。何が死を誘発するのか、その因果が発動する前に対処しなければ」

「大丈夫です。核の産業は亡びる心配ございません。核と国は強い力でつながっていますから。自動的に雇用は生まれ、権力に温存される。抑圧と犠牲なしでは、そもそも各産業は保持できない。・・・有効に利用すれば、平和に利用すれば、この無限の力を温存できる。大量のごみも出続けますが、それはまた管理すればいい」

 世界一危ないと言われ、3・11後に菅直人首相(当時)が真っ先に停止を命じた中部電力・浜岡原発が。そして、事故を起こした東京電力が原発を再び動かすという、そんな15年目を、私は想像していませんでした。

 嘆きながら、呆れながら、今年も記録していきます。

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