韓国・光州人権映画祭

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11月20日から24日まで、
韓国・光州で人権映画祭が開催された。
光州は1980年、民主化闘争が爆発した都市。映画祭の会場である「光州映像複合文化館」の目の前はまさに光州蜂起の最終激戦区だった場所だったそうだ。007

韓国は「脱核運動」が盛んだという。
今回の映画祭では、「核」をテーマにした映画を上映するということで
日本からは『原発の町を追われて』が選ばれた。
3・11から二年八か月たった今、韓国では福島原発への関心が以前に増してさらに高まっているのだ。

120人ほどでいっぱいになる小さなホールは、若い観客が多かったようで、
映画の後には質問が殺到したようだ。
「3・11の後、何回か日本を訪ねたが福島のことは忘れ去られている気がした。実際はどうなのか」
「故郷を追われた人たちに、日本人はどのような支援をしているのか」
「食べ物の放射能汚染について、どれくらいの認識をもっているのか」
「福島以外のほかの原発立地の町で、脱原発運動は起こらないのか」
「日本では、本当の加害者に対して、皆で団結して立ち向かうということはないのか」・・・・・034

特に「県外に逃げた人は非国民」というシーンをめぐっては、議論が尽きなかったそうだ。
「心が痛む。でも韓国でも同じことがきっと起こるだろう」
「核の問題だけではなく、人々の分断の問題だ。これは韓国の未来でもある」
「国民性の問題ではなく、普遍的な姿だ。だからこそどう乗り越えるかを考えないと」・・・

小原さんは長く韓国にいて、否応なしに日本人であることをつきつけられている。

小原さんは長く韓国にいて、否応なしに日本人であることをつきつけられている。

ハングルの字幕をつけてくれたのは「光州環境運動連合」の小原つなきさんだ。
彼女はいう。
「韓国のドキュメンタリー映画は、現実の矛盾の中に入り込み『それでいいのか』と観る人に問うものが多い。3・11後の日本の映画は『かわいそうだけどがんばってる』と、安易な希望を振りまくものが多い」
・・・そんな中でこの映画を上映してもらえたことをうれしく思う。 011

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