リポート・加須市のお寺で上映会

11月9日 旧騎西高校がある埼玉県加須市のお寺・保寧寺で、
『原発の町を追われて』の上映会が開催されました。
DSC05784
加須市民、加須市内外で避難生活している双葉町民、合併によって2010年になくなった旧騎西町の町長、避難者の支援をしてきた人たち・・・・130名の人たちで本堂はあふれました。
DSC05793DSC05839
玄関前の和室には、双葉町の書家・渡部翠峰さんが旧騎西高校の避難所で一字一字心を込めて
書かれた写経が掛けられ、本堂での上映会前には小崎和尚の先導により「般若心経」「座禅和讃」を唱え、震災・原発事故で亡くなった方々に思いを寄せることから始まりました。

上映後は、双葉町の人が加須市で作ったホウレンソウのじゅうねん(エゴマ)和えやおはぎを味わいながらの交流会。
双葉町の映画にも出てくる二人の双葉町民と制作者の話。DSC05809DSC05819

加須市・不動岡高校の新聞部も取材に。

加須市・不動岡高校の新聞部も取材に。

 

その後は参加者との質疑が続きました。
「隣人として、どういう支援が必要ですか」という、加須の人からの質問に、
双葉町民からは「一方的にモノをもらうということではない。支援する方と受ける方、両方が心地いい関係であれば」という意見も。

DSC05810

騎西高校は閉鎖になりますが、せっかく馴染んだ加須市で、引き続き暮らしたいという人が多いです。
会の終了後、双葉町の人からは「この町でコミュニティーをつくる」といい、加須市の人からは「私たちも何かできるよね」という声もあったようです。

今回の上映会の成功を支えてくれたのは、保寧寺の御住職をはじめ埼玉県内の多くの方々の力によるものでした。しかし、そもそも声をあげたのは、四月に『原発の町を追われて』の連続上映会を都内で開催してくれた世田谷のグループでした。「東京だけでなく、避難所がある加須市で上映会をやろうよ!」といって企画してくれたものです。世田谷から加須市まで何度も足を運び、避難所、お寺、加須市内の人たちにはたらきかけてくれました。これまでにないつながりを作ってくださった皆さん。本当にありがとうございました。

 

カテゴリー: 最新のお知らせ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください