新しくなった双葉駅


3月14日 常磐線が九年ぶりに全線開通になったその日。双葉駅に行ってきました。コロナの感染拡大を防ぐため、各地から双葉駅まで町民を乗せて運行する予定だったバスは中止。にもかかわらず、実際に行ってみると、ホームも改札構内も、人であふれかえっていたのには驚きました。「新幹線も止まるような駅だ」。昔の双葉駅を知る人にとって、信じられないほどの変わり様です。ホームの上で「標葉せんだん太鼓」が鳴り響く中、特急列車が滑り込んできました。

標葉せんだん太鼓

 

 

 

 

 

今回開通になった「双葉」「大野」「夜ノ森」各駅は帰還困難区域。駅周辺は人が住むことはできない線量で、今回の避難解除は電車を通すため、「復興五輪」に間に合わせるための解除でした。その五輪も延期となり、高線量の線路を毎日10往復以上走らせなければならない現実が残りました。列車を運転する鉄道員の被ばくが心配です。

無人駅のためオペレーターが対応する

無人駅のためオペレーターが対応する

 

 

 

双葉町の伊沢史郎町長は「復興および地方創生の新しい町づくりを実現する」とスピーチしました。2年後には駅の西側に復興住宅を建てて、町民が暮らせるようにするそうです。「30年は帰れないと言われていたのに」という双葉の人たちは、新しくなった双葉駅をどんな思いで見ているのでしょうか。

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