あれから6年

3月11日。埼玉県加須市にある双葉町社会福祉協議会の建物で、自治会主催の慰霊式が行われました。
午前十時から集まった人たちと共に、これまでテレビで放送された双葉町特集の録画を観ながら、話に花が咲きました。
私は埼玉に避難してきた双葉の人たちが身近なところにいてくれるので、3・11は今も日常の中にある気がしています。とはいっても、事故前と変わらぬ生活をしている私と、何もかも双葉に置いてきてしまった人たちとの間には、大きな違いがある。そのことに気づくとき、笑いながら話してくれる双葉の人たちにとって「ともに生きてるつもりの私」がどう映っているのだろうかと、ふと考えてしまいます。

双葉町の方角に向かって祈る

双葉町の方角に向かって祈る

双葉町社会福祉協議会の入口横に設置された献花台

「六年たつと、いろんなことが思い浮かぶなあ」
始めの数年間は時間の感覚がなかったし、考える余裕もなかった。今だからこそ、話したくなったという人も。
震災直後のこと。原発が誘致された頃のこと。
記憶の中にあることを語りつなぐことができたら。
双葉という町は、決してなくなることはないのだと思います。

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